こんにちは、書家の晃碩です。
書道をされている方であれば必ず通る「古典臨書」。
王羲之、褚遂良、顔真卿といった素晴らしい書を残された方々はたくさんいらっしゃいますが、私は欧陽詢が一番好きですね。
好きというより、憧れといった感じでしょうか(; ・`д・´)
あの整った美しすぎる字形を生み出した、とんでもない天才だと思います。
最も有名な「九成宮醴泉名」は「楷書の極測」と言われており、書をやっていない方にも一度は見ていただきたい作品です。
私も欧陽詢に一歩でも近づけるよう、書を頑張っていきます。
欧陽詢の字の中でも、私が特に好きで衝撃を受けた文字ベスト3を紹介したいと思います。
- 第3位 「之」
初代晃碩(父)から、2画目と3画目の間をとにかく狭くとるよう、よく言われています。
あれだけ狭くしているのに、字全体は縮こまらずに伸びやかに見える、凄まじい感覚です。
3画目と最終画の間はしっかりと広さが確保されていますね!
- 第2位 「新」
私がこの字をペンで書く時、最終画を右側にするか左側にするか迷っていた時期がありました。
左にするとほっそりとするが何か字全体のバランスが悪い、かといって右にすると字が太って見える…
そしてこの字を見た時に衝撃を受けました。
最終画の一つ前の画を低めにとることにより、最終画の縦を左側にとってもおかしくならない!
この発想は私にはなかったですね…最後を足長に見せたいので最終画ひとつ前の横は高めにとるべき、と先入観がありました。
- 第1位 「天」
これは…もうシンプルにかっこいいです。
一画目を短めに、そして2画目以降と少し離れている感じが美しさを引き立たせています。
そして左払いの美しさ、右払いの伸びやかさが完璧です。
以上、ランキングでした。
私も欧陽詢の全ての字を見たわけではないので素晴らしい字はまだまだたくさんあると思っています。
皆様おススメ&お気に入りの字がありましたら、当ブログのコメント欄やTwitterで教えていただけると嬉しいです(^-^)
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