こんにちは、晃碩です。
前回までのブログで幼児・小学生向けの「ゲーム書道」についてお話させていただきました。
これに対し、一般・成人向けは「理論書道」というイメージでレッスンを行っています。
一画一画、もしくは全体バランスについて、なぜこうでなければならないのか、こうすることによりどのような効果・メリットがあるのか、といったことをしっかりと言語化してお伝えすることが大切だと思っています。
最近のオンライン書道レッスンで、「月」という漢字をお題として挙げました。今回はこの文字を例にとって話を進めようと思います。
この字を書くにあたり、一画ごとに私が意識しているポイントがいくつあるか、まずは挙げてみます。
1画目 ⇒ ポイント3つ
2画目 ⇒ ポイント8つ
3画目 ⇒ ポイント4つ
4画目 ⇒ ポイント4つ
4画の「月」を書く際、私は19のポイントを意識しながら書いていました…ここまで分析し、数値化したことがなかったので少し斬新でした💦
代表として、2画目を書く際に私が考えながら書いている8つのポイントを順に挙げてみます。
①始筆の開始位置
②始筆のパターン
③横画の強弱
④横画のカーブライン
⑤転折の深さ
⑥縦画の背勢具合
⑦ハネ前右側と転折の右側との縦ライン位置把握
⑧ハネる際の形
一画書く際にこれだけのことを考えながら書き進めているので、結構集中力が必要です。また、例えば③と④はシリアルではなくパラレルで考えなければならないので、より大変です。
ただ、生徒の皆さんに教える際にはポイントを絞っています。
どのポイントを挙げるかは生徒の皆さんの字形や癖によって変えます。意識することが多くなりすぎて本当に改善したい部分への意識が薄くなってしまわないよう注意します。
ポイントを絞った後は、書かれた字を見ながらアドバイスしたり、私が実際に書きながら説明します。
この際、単にアドバイスするだけでなく、効果・メリットについてまで述べるようにしています。生徒のみなさんに「なるほど」と言っていただけた時は嬉しいですね。理論的に説明し納得していただいたことは印象に残りやすく、知識として身に付いた結果、他の字にも応用できるようになります。
また、よく使う理論には私が命名していたりしますね。(;・∀・)
「2ライン理論」はよくレッスンでの説明時に使用しています。私自身も楷書を書く際にはこの理論をかなり利用しています。
理論と言うと堅いイメージがありますが、レッスン自体は楽しさ第一で進めています。私自身、字の上達には厳しさよりも楽しさの方が大事だと考えていますね(^-^)
今回は以上となります、ご覧いただきありがとうございますm(__)m
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