画数が少ない字って難しい!

ペン字

こんにちは、晃碩です。

最近四字書写で「三十六計」というお題があり、これを書くにあたってだいぶ試行錯誤しました…よい機会なので、今回ブログで取り上げ、整理してみたいと思います。

画数が少ない字が難しい理由を自分なりに考えた結果、大きく分けると下記2点かなと思いました。

  • 他の画でカバーしづらい
  • 余白が多くなる

1点目の「他の画でカバーしづらい」は、一部の画の長短や角度が誤った場合でも、画数が多い字であれば他の画でバランスをとってカバーできる可能性があります

また、中心のズレのカバーも可能な場合があります。例えば偏と旁がある字で、偏の位置がズレた時は、旁との空間や旁自体の幅を調整します。

画数が少ないとこのような巻き返し?が厳しいですね。画数が少ないほど一字の中で一画に対する比重が大きくなり、一画の質で勝負したり、一画の中でのバランスをとったりしなければならなくなります。

2点目の「余白が多くなる」は、画数が少ないことにより墨の黒よりも半紙の白の割合が多くなり、作品が弱く見えたり寂しい感じがしてしまいます。

書道は黒と白の全体バランスがとても大切ですね!以前父から「上手い人は黒ではなく白の部分を見る」と教えられ、これはいいことを学んだと思いました。

私は「三十六計」のお題の場合は、線自体に太さを出して黒の割合を増やし、白を減らすことを実践してみました。

別のお題に「一竜一猪」や「一薫一蕕」がありましたが、これは落款の位置を左ではなく2行目の下に持ってくることにより、一の上下の白の割合を減らしました。一が横並びをして単調に見えるのを防ぐ効果もありますね。

私が考えた主な理由は以上ですが、他にこういう理由で難しい、等ありましたら教えていただけると勉強になり嬉しいです(^-^)

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